私にはかれこれ12年程の付き合いの親友がいます。
彼(A君とします)は大手上場企業で20年弱サラリーマンをしています。
会社の中でも花形のポジションで中間管理職をやっています。
そんなA君と、「40代が考える仕事と今後の人生」について話してきました。
その話をもとに、SNS、仕事への意欲、定年退職などいくつかのキーワードについてまとめてみたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ!
- 40代でこれからの働き方に悩んでいる
- 今の仕事が面白くないと感じるアラフォーサラリーマン
- 今のうちに転職もしくは起業しようかと考えるアラサーサラリーマン
アラフォーのサラリーマンも積極的にSNSを使おう
A君にSNSは使っているかと聞いてみたところ、LINE以外はほとんど使っていないという話でした。
最近のインフルエンサーも、ツイッターやフェイスブックで話題になっていることも、よく知らないというのです。
ゆうこす、田端さん、はあちゅうさん、イケハヤさん、マナブさんなど。
「誰一人として知らない」との答え。
これには結構驚きました。
A君は大手上場企業でだれもが知ってるような会社に勤めていて、花形ポジションについていて立場的にも社会の動向に敏感でいなくてはいけないポジションなのに。
会社というコミュニティで毎日同じ人たちと過ごすことで落ちていく情報感度
A君のような大企業のサラリーマンの方は基本的には毎日同じ人と仕事をします。
しかも何年も一緒に仕事をしている人たちとずっと関わっていきます。
こうなるとある程度人間関係が固定化されてしまいます。
人間関係が固定化されると、相手のことをよく知っているのでコミュニケーションがラクというメリットもあるのですが、新しい人間関係を築きにくくなります。
これはフリーランスの僕からするとデメリットに感じます。
40代は居心地のよいコミュニティにいると、どんどん考えも発言も古くなってきますから、意識的に外の情報・新しい人間関係を作りにいくことが大事です。
新しい人間関係作りにはSNSを活用する。
職場や家族とは別の人間関係やコミュティを持つにはSNS活用が最適です。
僕はA君の話を聴いて、40代のサラリーマンはあまりSNSを使っていないのではないかと思いました。(肌感覚では今でもそう思います)
しかし、データではそんなことないんですよね。
ツイッターは20代に続いて40代ユーザー数が多いですし、他のSNSも40代のユーザー層って多いんですよね。

ならば40代は全員SNS活用をオススメします。
また一方で今SNSを活用して有名になったインフルエンサーも、A君のような大手上場企業のサラリーマンに知られていないということはまだまだやれることはたくさんありそうですね。
40代で早期退職制度を使って退職、自分のキャリアを見直す

A君の会社は数年前に早期退職を募集していました。
彼は残ることを決意したのですが、先輩や同期の何人かは早期退職したらしいです。
退職金は、平均で2,000万円+@だったらしいです。
A君曰く、退職金をもらってやめた人たちのほとんどはその後、起業せず異業種に転職したらしいです。
早期退職制度でやめた人たちの平均年齢は45歳だったそうです。
まだまだ若いのに。
大金もらって、資金がある身なら起業して好きなことを仕事にすればいいのにと思いました。
A君曰く、早期退職でやめる人たちを見ていると、その仕事にやりがいや楽しさを感じてなかったと思うそうです。
まあそれはそうですよね。早期退職制度でやめるのですから。
そして興味深かったのが、
早期退職&転職していった人たちは、ほとんどの人が転職先を数か月から1-2年でやめてしまったらしいです。
辞めた理由を聞くと、「体力的にしんどい」とか、「なじめない」とか・・・。そんな理由が大半だったらしいです。
典型的な転職の失敗例でした。
定期的に自分のキャリアを振り返る
早期退職制度を利用し会社をやめて、転職した会社をすぐ辞めてしまうという話は実はよく聞きます。
長く親しんだ会社とルールや文化が違う環境にいってもうまくいかず飛び出てしまうケースです。
転職は1回目はわりとうまくいきますが、その後短期間での2回目の転職はいきなり厳しくなります。
しかも40代となるとかなり求人数は減ります。
こうならないためには6か月や1年に1回、自分のキャリアや市場価値をチェックする必要があります。
外部の転職サイトに登録しておくだけでも、キャリアアドバイザーが相談に乗ってくれますのでうまく活用して自分がこれからどういうキャリアを歩めるのか可能性も含めてチェックしておくことをお勧めします。
40代のキャリアと今後
A君は今後も転職するつもりなく定年退職を迎えるつもりです。
彼には、その会社で社長や役員に出世したい!もしくは何かのスペシャリストになりたいという目標のようなものはありません。
しかし、彼は幸せに暮らしています。両親・奥さん・子供がいて、皆健康に暮らしており、年々少しずつ減っていく給与体系でも生活がピンチになることはありあません。
休日には家族と過ごし、ふとした時間をいつもより少し贅沢に過ごし、また月曜日には大して面白くない仕事に向かうのです。
僕はA君に「大それた目標じゃなくていいからさ、3か月後とか、半年後にこんなことしたいみたいなことはある?」
と尋ねました。
N君は少し考えてから、何かを言おうとしてまた沈黙してしまいました。
そんなのなくてもいいんだよ。なんとなく今が幸せなんだよ。
A君からそんなメッセージを受け取りました。
40代サラリーマンが感じる幸せのカテゴリー
僕ら(フリーランスや起業家)の世界では「将来どうしたいの?」「やりたいことは何?」「そのために今何をやっているの?」と自分と向き合うことが当たり前です。
それは時に自分自身を追い込み、苦しめ、自分をつぶしてしまうことがあります。
しかし、向き合わない幸せ、なんとなく毎日を過ごすことで生まれるちょっとしたゆとりを持っているA君がそこに居ました。
幸せの形は人それぞれだし答えや価値観は一つだけでない。
40代にもなると、常に上を目指すだけでないし、サラリーマンなら上を目指してもそれ以上はいけないことがわかり始めてくる頃でもあります。日々を大切に生きながらゆっくり下っていくのもしあわせの形なのかもしれません。
みんな違ってみんないい

転職や起業をしてきた僕。
一つの会社で勤め上げるA君。
対照的なキャリアを歩んできた二人です。
みなさんはどんなキャリアを積み重ねていきたいですか?
積み重ねたキャリアにどっちがいいも悪いもありません。
自分が自分の人生にOK出せればそれでいいと思います。
OK出せるなら、その生き方は「みんな違ってみんないい」と思います。
一般的には
アラフォーは20代やアラサーと違ってやり直しがきかない=失敗できないと思われがちです。
でもそんなことないですよね。
今自分のやってることに自信をもって生きていく。仮に結果がついてこなくても自信をもって続けていればいつか結果もついてくる。
そんな人生を歩んでいきたいと思います。