仮想通貨

DAO(分散型自律組織)ってなに?

・仮想通貨をやっていると「DAO」ってよく聞くけどどういう意味?

というお悩みをこの記事では解決します。

DAOとは

DAO(Decentralized Autonomous Organization)は日本語にすると「分散型自律組織」となり、ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運営される組織のことです。=簡単にいうと社長のいない会社のようなものです。

株主、経営陣、役員などのような管理者がいなくても、ミッション実現に向かってメンバーが自律的に価値提供をして、事業を推し進めていく組織のことをDAOと言います。

また、その意思決定にはブロックチェーンとスマートコントラクトが使われます。

スマートコントラクトとは、「契約の自動化」を目的としたプロトコル(仕組み)で、ブロックチェーン上では主に自動取引プログラムとして機能している。スマートコントラクトのおかげで、暗号資産などは管理者がいなくても取引を自動的に成立させることができます。

DAOが注目される理由

DAOは2022年に最も注目されているキーワードの一つです。

その理由をみていきましょう。

  • NFTやメタバースと関連付けられている
  • DeFi市場で活用されている
  • 誰でもDAOを作れる

NFTやメタバースと深く関係している

2021年以降NFTやメタバース(仮想現実)が注目されていますが、両者と関連しているDAOも存在していることから、DAO自体が注目されていると考えられます。

NFTやメタバースが今後も普及すれば、関連するDAOも出現してくるでしょう。

DeFi市場で活用されている

DeFiも2021年以降に流行しており、これまでに様々なプロジェクトが登場してきました

多くのDeFiはDAOで成立しているため、DeFi市場が拡大していけば、DAOも増えていくと予想されます。

誰でもDAOを作れる

DAOは誰でも作るのが可能で、その参入障壁の低さから今後も増えていくと考えられます。

従来の株式会社であれば、設立するまでに多くの手順を踏まなければなりませんでした。

しかしDAOの場合はインターネットに接続できる環境さえあれば、誰でもブロックチェーン上にDAOを作れます。

ただしDAOを作ったからといって、多くの人々に参加してもらえたり、資金を集めたりできるとは限りません。

DAOを運営していくためにはプロジェクト自体が魅力的な内容でなくてはなりませんし、人が集まらないと大して機能していきません。

しかし、DAOには自分の好きなプロジェクトに、自分ならではスキルを貢献することでその所有権(トークン)の一部を得られるものであり、そこには無限のアップサイドを得られるチャンスが開かれています。

DAOのリスク

まだまだ新しい概念であるDAOには様々なリスクがあります。

  • ハッキングリスク
  • 問題点の修正に参加者の合意が必要
  • 法整備が未発達

①ハッキングリスク

2016年6月、イーサリアム上のDAOである「The DAO」はハッキングを受け、約360万ETH(約52億円)を盗まれる「The DAO事件」が発生しました。

The DAOはブロックチェーン上の投資ファンドであり、参加者の投票で投資先のファンドを選び、ファンドで利益が発生すれば参加者に分配される仕組みを取っていました。

ところがThe DAOのプログラムの欠陥をつかれ、ハッカーによって約360ETHが盗まれてしまったのです。

このように、DAOにもハッキング被害を受けるリスクが存在する点に注意しなくてはなりません。

なお、イーサリアムは当時の参加者の合意により、ブロックチェーンをハッカーに盗まれる前の状態に戻すことで、盗まれた資産を取り戻しています。

だけどハッキング以前の状態にブロックチェーンを戻す対応方法に反対した人たちもいて、その反対派によって作られたのが「イーサリアムクラシック」でした。

②問題点の修正に参加者の合意が必要

DAOには中央管理者がいないため、参加者同士の合意によって運営されます。

逆に言うと、だれでも参加できてしまう為、意思決定に時間がかかってしまう可能性もあります。…

③法整備が未発達

日本を含めて、世界中の国々でDAOに関する法律は十分に制定されていません。

今後DAOが普及し続けていくにも、セキュリティや消費者保護ができるように、ある程度国による規制は必要になるでしょう。

例えばハッキング被害を受けて大量の仮想通貨を流出させてしまっても、参加者が被害総額の補償を受けられるとは限りません。

日本の仮想通貨取引所のように各国の金融庁の認可を受けて運営しているわけではないので、ハッキング被害に対して補償をする義務はDAOにはありません。

中には、始めから集めた資金を持ち逃げするような「詐欺プロジェクト」も今後は登場する可能性があるかもしれません。

DAOに参加して仮想通貨を取り扱う場合は自己責任となりますので十分注意が必要です。

まとめ

DAOはこれから流動化してくるであろう社会における新たな組織を示唆しているように思います。

自分の好きな事・得意な事(専門性)を活かした働き方やコミュニティへの関わり方が発展していく気がします。

法整備、リスク管理などまだまだ課題はあるものの、自らもDAO全体を発展させる一員として関わっていきましょう。

そして今もっとも巨大なDAOは、ビットコインだと言われています。これからDAOやWeb3を研究したい方はビットコインから触れてみるとよいと思います。

ABOUT ME
マコ
仮想通貨ブロガー×フリーランス10年目の43歳 ▶︎HP制作、WEBマーケティング、WEBコンサル、ライティングが得意 ▶︎3年連続年収8桁達成▶︎仮想通貨やNFT、Web3についてわかりやすく解説します