エッセイ

「おもしろそう!つながりそう!」でやってみる未来の街づくり

2020年の今頃、SDGsが日本で本格的にブームになり始めた頃、フェアトレードフォーラムむさしのというイベントに行きました。

当時、仕事でご一緒させて頂いた株式会社アトレの川村さんがパネラーとして登壇するということで、拝聴しに行ってきました。

川村さんはアトレ吉祥寺店でさまざまなソーシャルグッドな取り組みをされてきた方。

その取り組みのユニークさと、取り組みをサスティナブルなものにしようという真剣な姿勢に強く共感しました。

パネルディスカッション:ミツバチとつくる「Sustainable Community」を聴講

パネリストは
・株式会社アトレ 川村和生さん
・株式会社東急百貨店 谷村哲司さん
・藤村女子中学・高等学校 理事長 高橋あゆちさん
・成蹊小学校 教諭 山本剛大さん
・吉祥寺ハニカムプロジェクト 松丸里歩さん
・進行:吉祥寺ハニカムプロジェクト 代表 金子裕輝 さん(養蜂家)

今回司会を務める金子さんは、吉祥寺エリアで養蜂活動を進めている方。これまで10年感会社員をやっていて、お金だけを追っている生活が続いていたけど、そのことに疑問をもち、脱サラして養蜂家になったという方。

脱サラまではよくある話ですが、その後が「養蜂家」・・・。

なかなかそんなキャリアの方はいません(笑)

サスティナブルな生き方

金子さんの気持ち、よくわかるんですよね。

きっと会社員時代もすごく仕事に一生懸命な方だったんだと思います。

10年目にもなるといろいろ俯瞰して物事が見えてくるとき。

仕事熱心でお金を稼ぐことができても、それ以外のことを犠牲にしてきたことに、ふと立ち止まって考えたのだと思います。

  • 「サラリーマンやっていたときは、年収をあげることにしか興味がなかった。かせぐためのストレスを解消するために無駄な消費をたくさんした。
  • 当時はそれでもいいと思ってきたが、このままそれを続けていっても死ぬなと思った。」
  • 持続性(サスティナビリティ)がなかった。

講演でそのようにおっしゃっていました。

今、SDGsの取り組みが浸透していく社会で、給与さえよければハードワークでも構わないという働き方はどんどん減っていくんじゃないかな・・・。

金子さんのお話を聴きながらそんな風に思いました。

地球のためにちょっと恥ずかしいけどはにかむことをやってみよう!

この養蜂活動をハニカムプロジェクトというのですが、ミツバチの巣であるハニカムと、日本語のはにかむをかけているそうです。

地域のため、環境のためになるならちょっと恥ずかしいけど(はにかむけど)やってみようかな?そのはじめの一歩として誰もが参加できるオープンな活動にするとのこと。

そして、あえて都市(吉祥寺)でみつばちを守ろう。

みつばちを助けることで緑化がすすんでいき、それを伝える術として地産地消を売っていく。そして生態系の多様化を実現するのが目的だそうです。

ハニカムプロジェクト:https://www.facebook.com/kichijoji.honeycom/

まとめ

お金が貰わなくとも「おもしろそう!つながりそう!」でやってみる活動をだれもがすこしずつ増やしてみると、社会はきっと今より楽しくなるだろうな・・・。

吉祥寺の人たちをみてそのように感じました。

「この町にとってプラスになる!やりたければやればいいし、やめたければやめればよいと思う。いかに有機的なことをし続けられるか?を考えている。吉祥寺を良い街にしたい!という目的に対して共創していければいいと思う。」

金子さんは最後にこのように締め括っていました。

また、川村さんは出会ったときに「吉祥寺を今の子供達が50年後も魅力を感じる街にしたい」と仰ってました。

僕はその言葉にとても感銘を受けたのでした。