30代の頃、新規事業を立ち上げる役割が多かったように思います。
フリーランスになってからは、発表時期だけ先に決めて、それに合わせて猛スピードでHPやなんやらを用意し、決めてから1週間ほどで公開という荒行にチャレンジしました。
公開後も多くの方に「使ってみた!」などのコメントを頂き、ちゃんと御礼を伝えたいと思い、お返事などさせていただきました。
リーンスタートアップというやつですかね。
何度か新規事業を立ち上げたときに、意識していたことや仕事術をまとめていきます。
立ち上げる前に事前に決めておきたいこと
新規事業を立ち上げる時、事業の核(事業内容)
はもちろん、
・メンバーの働き方(関わり方)
・スピード感
・株主比率
・もし撤退・脱退・解散するときのルール(仮に解散しても仲良い関係のままいたい)
・役割分担
・経営者マインド(事業を育てるではなく、会社を育てる)
などは最低限決めておくとよいでしょう。
事業立ち上げる時の動き方・時間の使い方について
①何に時間を使うのか?をシビアに考えていく(時間に対する考え方)
事業の立ち上げはやる事がいっぱいです。
とにかく「時間」がたりない。
やりたいこと(工夫したいこと)、やるべきこと(支援者やユーザーに求められている事)が盛りだくさん!
だから、何に時間を使うのかを真剣に考えます。
その結果僕が選んだことは、一時的に「睡眠」と「食事」の時間を減らし、「作る」と「アウトプットする」時間を増やすということでした。
今は「睡眠」は生命が維持できればそれでいいやという考えです。
(本当は睡眠も食事も大好きでごろごろしていたい派)
でも今はそれよりもやりたいことあるから。
そっちをやっている方が楽しいからしょうがない。
「食事」も、会食や飲み会はどんどん減らします。
夜の飲み会はランチに切り替え、仕事や情報交換できる相手が優先になってきてしまう。
昨日の食事もずっとメモとってるから、食事してるのか、仕事してるのかわからなかった
いや、ほとんど食べていないからレストランで仕事してたんだなという感覚です。
*睡眠も食事も本来は削るべきでないです。なので立ち上げフェーズを無事脱出したらしっかり寝て、たっぷり飲みに行きます(笑)
②常にアウトプットする(書く・人に話す・表現する)

いつも言ってることなのですが、行動しろ!と。
行動だけが人生を変える…と(どこかで聞いたことあるw)
じゃあ行動とは何なのか?というとこれは「アウトプット」と「創造」の2つだと僕は定義しています。
じゃあアウトプットとはなんなのかというと「書く・話す・表現する」ということなのです。
自分の人生を全てアウトプットするくらいの気持ちで書き・話し・表現していった方がよいと思います。
「自分は大したことを発信できない」と躊躇する人がいるかもしれない。
自分のやってることに自信が持てない人がいるかもしれない。
しかしそんなことはなく、誰かにとって得意なことは、誰かにとっての不得意なことであるのが世の常。
誰かがあなたの経験や知識を必要としているかもしれない、、、僕はそう思ってやっています。
③良質なインプットをする
「アウトプットをし続けるには、良質なインプットが必要」
これは友人の喜多さんのFB投稿がきっかけでハっと気づかされました。
まさにそうだなと。
アウトプットに集中しているとインプットがおろそかになってしまい、アウトプットの質が落ちてきます。
なので質が落ちてるなーと感じたら意識的にインプットしていくことにしています。
読書、映画鑑賞、講演会に行くなど、ちゃんと時間をとって吸収するという行為。
個人的には読書が圧倒的におすすめです。
僕のおすすめ本たちはこちらにまとめているのでチェックしてくれたら嬉しすぎます!
https://mybookshelf.site/author/mako/
④いつも行かない場所に行く。普段会わない人に会う

立上げで忙しいはずですが、そんな最中こそ、いつも行かない場所や人に会いに行きます。
ある事業立ち上げの時、事業と全然関係のない友人が登壇するトークイベントに行ってきました。朝7時半~9時まで、六本木ヒルズにて。
その後、友人と2人で2時間ほどコーヒーミーティング。
お互いの事業や仕事感についてたっぷり話しました。
するといろんな気づきがありました。
これを自分で振り返ると、
- 朝7時半に六本木で朝活をしたことが無かった=初めての体験
- 仕事の業界や職種も違うので普段なかなか会う事のない人に会えた
というちょっとした非日常を作り出せたのだと思うのです。
定期的に自分の「ルーティン」や「当たり前」に添わない行動を意図的にしてみるのおすすめです。
⑤アートに触れる
1枚の美術作品を見ながら、長時間色々想像するんです。
もちろん美術館にある解説などは一切見ないですよ。
この想像する力を養うことって、人間関係にもすごくいかせるなと思っています。
相手の気持ちを察するとか、相手を思いやるとか、相手の苦しみを理解するということに繋がっていく気がします。
優しい人って想像力豊かなんだと思います。
⑥弱さをだれかに共有する
自分の欠点・短所・弱さって、隠したいし誰にも知られたくないと思うのが一般的です。
でも弱い部分を自ら周囲に共有していく。
そうすると、相手も自分の弱さや短所を話し始めてくれることがあります。
結果、普段話さないような深い話ができたり、力を貸してくれることがあります。
「弱さ」を話すって勇気がいると思います。
恥ずかしいと思うかもしれません。
僕も正直、そう感じます。
今週、僕は自分が苦しい悩みを友人にメッセして聞いてもらいました。
その友人とはこれまで楽しいことはたくさん話すけれど、暗い話や悩みを打ち明けるような仲ではなかったんです。
でも思い切って話してみることで向き合って、意見を述べてくれたし、その人の考え方も新たに知ることができました。
結果、弱さを共有してみてよかったと思っています。
弱さを支え合う社会、生きづらさや孤独感を解放できる社会になったらいいなと思っています。
新規事業を始めるときに考えておかなきゃいけないこと
さてここからは、新規事業を立ち上げた後の話をします。
新規事業を始めるのは、基本的にワクワク楽しいものだと思います。
新しいことを始めるのは、希望に満ち溢れてていつも楽しい気持ちになると思います。
でも、大事なのは始めることではなく、続けることですよね。
そしてできることなら成長しながら続けられること。
続けるためには、事前に想定しておくべきことがあると思います。
事業は農業みたいなサイクル
例えば畑があり、作物の種を持っているとします。
そのあと、畑を耕し、種を植え、お世話をして成長を見守ります。実がなったら収穫したらそれを売りに行きます。
シーズンが終わると次のシーズンに備えて、農耕機を購入したり、肥料を改良するなど準備をし始めます。
僕は新規事業もこれに似ているなと思っています。
事業をローンチしてから収穫(=売上)が立つまで少しタイムラグがあります。
売上が0の状態が続きます。
その分の資金を確保してから始めなきゃいけない。
ところが、事業立ち上げ=利益につながると思ってる人、案外多いんですよね。
なんでそうなるかというと新規事業のアイデア(企画)に根拠なき自信があるからなんです。
こういう経験、僕自身もたくさんしてきたし、周りにもたくさんいました。
やれば成功するだろうと思ってる。。。
事業を立ち上げるとき、「成功させる!」という情熱は必要です。
一方で冷静に事業の収益性を見ることも大事です。
気合と根性だけではどうにもならないのがビジネス。
もしあなたが新規事業を始めようかなと考えているなら、熱い想いとは別に、採算や成長性など冷静にチェックしてみてください。
そして、事業を始めてからどれくらいの期間でマネタイズが始まり、どれくらいで単月黒字になるのか、シミュレーションしてみてください。
スタートさせるのはそれからでも遅くないと思います。