2018年12月にとあるイベントのボランティアをしました。
このことがきっかけで後にNPO法人を設立し運営することとなります。
今回は僕の社会課題解決に目を向けるきっかけとなった活動を紹介します。
2018年12月、【1日限りの病院プペル】という企画(主催:国立成育医療研究センターもみじの家)で写真撮影のボランティアをしてきました。
病院で撮影することが初めてということもあり、イベントが始まる前はかなり緊張していました。
そして不安な気持ちでした。
なぜなら難病や医療的ケアが必要なお子さんやご家族は、写真撮影されることをどう思うのだろうか心配していたからです。
撮影許可や病院や社団法人の会報誌に掲載されることも事前に許可をとっていますが、撮られる方たちは心理的にどう感じるのかわからなかったのです。
僕は写真を撮りながらご家族と会話すると、お子さんのことをとても愛おしく思ってらっしゃること、絵を見る様子が好奇心にあふれていることを感じとりました。
そして参加者も主催者さんもボランティアメンバーもいつも笑顔で、その空間はゆっくりとした時間が流れていました。
絵の説明をしたり、家族写真をスマホで撮りあったり、お話ししたり。
その場にいる人たちみんなが、自然とお互いできることで助け合う、一緒になってその場を楽しむ・・・そんな光景がずっと続いていました。
暗い場所で光る絵を前に家族写真をとると逆光になり、スマホだとうまく映らないことが多いので、「僕のカメラで撮影して後日写真を送る」と伝えると、めちゃくちゃ喜ばれました。

僕にとっては普通のことだったんだけど、誰かにとっては大きな喜びだったりするということを知りました。
たった3時間だけのボランティア。
短い時間でしたが、参加されたお子さんやご家族、そしてボランティアの方たちと触れ合う貴重な経験でした。
自分ができることで少しでも誰かの役にたつ、自分の苦手なことを誰かに手伝ってもらえる=助け合える優しい社会を目指していきたいと思いました。
今、社会では「自立」することが求められている気がします。
しかし様々な事情で自立できない人もいます。
「自立」しながらも「相互依存」もできる関係。
そんな人間関係がこれからは必要なのではないでしょうか。