2022年現在、インターネットは大変革が起きようとしています。
それがWeb3(ウェブスリー)です。
この記事ではWeb3とは何か、具体的にどう変わっていくのかなどを解説します。
Web3とは
次世代インターネットともいわれている新しいインターネットの概念です。
ざっくり言うと
「テクノロジーを活用して分散管理することで情報の主権を民主的なものにしよう」ということ。
現在のインターネット(Web2.0)の課題を解決するカギとなる「分散型インターネット」の時代へ突入していきます。
Web1.0→Web2.0→Web3の流れ
ざっくりインターネットの流れをみると、
Web1.0 | 1989年~2000年代初頭 ホームページの時代 (Yahoo!など) |
---|---|
Web2.0 | 2000年代初頭~現在 SNS・クラウドの時代(Twitter、Facebook、YouTube、Instagramなど) |
Web3 | 2022年(現在)~ ブロックチェーンの時代 |
とみることができます。
Webの大きな進化は15年~20年周期で繰り返されているんですよね。
Web1.0の特徴
情報の発信者と閲覧者が固定されていた時代であり、個人がウェブサイトを作って情報を発信できるようになった時代です。
この当時は、 html を利用したテキストサイトが主体で、画像・動画コンテンツは少なく、コミュニケーションの手段はメールが中心でした。
情報の発信者と閲覧者との双方向なやり取りは、ほとんどできない時代です。
Web2.0の特徴
ユーザーがより自由にインターネットを使えるようになり、情報の発信者と閲覧者の双方向なコミュニケーションが可能になった時代です。
Twitter や Facebook、YouTube、 、 Instagram などSNSが普及し、誰もが気軽に発信者になることができ、画像や動画コンテンツのシェアも容易になりました。
しかし、Web2.0 はGAFAMに代表される大手IT企業による中央集権的なサービスで成り立っているという側面があります。
つまり、サービスの提供者である Google や Twitter など特定の企業へ、行動履歴などの情報が集中してしまうという課題があります。
Web3の特徴
Web 2.0 の中央集権性による問題を解消すると期待されているのが、権力分散型の Web3(Web3.0)です。
この分散を可能とするのが、ブロックチェーン技術です。
ブロックチェーン技術を活用することで、Web2.0 が抱えている特定企業が個人情報を握ることによるプライバシーの問題や、情報漏洩のリスクを減らしていくと考えられています。
WEB3のメリット
メリットは様々あると言われていますが、一言で言うと、「ユーザーのデータをユーザーがコントロールできるようになること」に集約されます。
ユーザーのデータと、ユーザーが作成、所有するすべてのデジタル資産を、ユーザーがしっかり管理できるようにすることで、個人情報に関する不安を和らげると期待されています。
現在のウェブと違って、その台帳は全ユーザーによって管理され、全ユーザーが利用できるが、各ユーザーの個人的なプライバシーは保たれるようになります。
また次のようなメリットもあると言われています。
- セキュリティレベルが向上する
- 国境の制限なくサービスを利用できる
- 個人情報や行動履歴のデータを自己管理できる
- 企業と直接取引できる
WEB3の具体的なサービス
MyCryptoHeroes

MyCryptoHeroesとは、ゲームにかけた時間もお金も情熱も、あなたの資産となる世界というキャッチフレーズで有名な NFT ゲームアプリです。
MyCryptoHeroes では、ゲーム内で購入できるキャラクターや武器などが NFT で作られています。
NFTゲームでは、ゲーム内でお金をかけて得たアイテムなどは、そのまま自分の資産とすることができます。
複製や改ざんができないため、アイテムの価値は保証されます。
また、特定のサーバーを介さないため、サービスが終了してもアイテムを手元に残すことが可能です。
Brave

Brave は、Web3(Web3.0)時代の検索プラットフォームです。
次世代分散型ブラウザとも呼ばれるBraveでは、個人データを収集するような広告をブロックし、デフォルトの状態で広告が表示されません。
Google や Yahoo! などの従来のブラウザでは、検索履歴や閲覧履歴などに基づき、Web サイトや SNS 上に広告が配信されています。
広告がないBraveでは、スピーディで快適にインターネットを使えるようになります。
また、 Braveでは広告表示を許可することもできます。
その場合、ユーザーが視聴した広告の数に応じて、報酬という形で仮想通貨が支払われます。
OpenSea

OpenSeaは、NFTマーケットプレイスの最大手です。
2021年8月には流通総額が約3650億円を達成し、前月比で10倍超の伸びを見せるマーケットプレイスです。
村上隆(現代アーティスト)やUVERWorld Takuya∞(ボーカリスト)などの作品が取引されるなど、日本著名アーティストも参加しています。
NFTを無料で簡単に作れる、シンプルな操作性、日本語にも対応しているなどが特徴です。
まとめ
2022年はWEB3元年と言われる年になるでしょう。
Web1.0 からの流れを把握し、Web2.0の課題を解決するアプローチだと理解すると良いと思います。
ブロックチェーンやNFTなど新しい用語も出てきているので理解しにくいところもあると思いますが、今後普及していく概念として少しずつ勉強していくとよいですね。
WEB3の概念を体感していくには、まずはじめにブロックチェーン技術を用いた仮想通貨を保有・売買するのがよいと思います。
仮想通貨は取引所で少額からスタートできるのでぜひ試してみてください。